ペナルティ
「僕、来世で見つけます。祐姫ちゃんをきっと見つけ出します」
僕の言葉に祐姫ちゃんが目を見開き、嬉しそうに笑った
「うん…ありがとう…」
祐姫ちゃんがそういった途端、祐姫ちゃんの周りがキラキラ光りだした
その光はだんだん濃くなり祐姫ちゃんを包み込む
「祐姫、ちゃん…!?」
「何で…ここに、来たか…結局、わからなかったけど…私―」
―パリンッ
祐姫ちゃんがまた一筋涙を流した瞬間、硝子が割れるような音とともに光に包まれた祐姫ちゃんが粉々に割れて消えた
「祐姫、ちゃん…?」
僕には何が起こったのかわからなかった
硝子が割れるように消えた祐姫ちゃん
当然腕にあった重みも温もりも消える
周りは再び静寂な漆黒に塗りつぶされた
それはまるでここには初めから何もなかったかのようだった