ペナルティ
「祐姫ちゃん…」
「剣道の試合で勝っても、テストで満点とっても誉めてくれなかった!」
「それは!」
何か言いかけた口を閉ざした義母さんは悲しそうに俯いた
じっと義母さんをみていると、義母さんの口が開いた
「私ね、子供が産めないの」
突然の義母さんのカミングアウトと話の関係を考え首をかしげた
「私が子供を産めないから、この人は誰かと後継者を作ったんだって思ったの」
「つまり私は愛人との娘だと…?」
確認すると義母さんが頷いた
「私の身体が悪いのに、貴方にどう接すれば良いかわからなくて、結局冷たくしてしまった」
泣きながら『ごめんなさい』と義母さんは謝った
「貴女がこの人の友人の娘っていうことは貴女が眠っている間に聞いたの」
「そうだったんだ…」
いつか沖田と話した日を思い出した
沖田の勘、当たってたよ