ペナルティ

「ううん。お腹を刺さなかったら、私は誤解したままだったから…それにあの時代に行けなかった…沖田に会えなかったでしょ」


私がそういうと沖ノ島さんは少し嬉しそうに笑った


「でも沖ノ島さん「あ、奏でいいよ」」

「そっ奏、さん…は何で私と婚約したの?約束なら婚約しなくても…」

「そりゃあ僕が祐姫ちゃんが好きだからだよ」

「………はい?」


突飛なことに反応が遅れてしまった


「あれ?沖田総司だった頃の僕も祐姫ちゃんが好きだったはずだよ?」

「沖田が、私を好きだった…?」

「うん、気づかなかった?僕の夢では祐姫ちゃんモテモテだったけど」


身に覚えのないことで唖然としてしまう


「あ、言っておくけど。沖田総司が祐姫ちゃんを好きだったから僕も好きなんじゃないよ。きっかけはそうだったとしても、ちゃんと今の僕自身が祐姫ちゃんを好きなんだ」


真剣な顔でそんなことをいうもんだから、頬を赤らめてしまった





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