ペナルティ
「祐姫ちゃん」
「………何」
何分たっただろう
部屋の隅で縮こまりピクリとも動かない私に沖田が話しかけた
「何でそんなに死に急いでいるんですか?」
「急いでいるようにみえる?」
「…生きようとしているようには見えませんね」
「そう」
「生きたくないんですか?」
「…いや、そういうわけじゃない。でも死ぬのは怖くない、死にたいと思ったことなんか一杯あるしね」
「そう、ですか…」
「ただ…」
開きかけた口を閉じる
部外者にこんなに話してしまった…
「ただ?ただ、何ですか?言いかけたんだから最後までいってくださいよ。気になります」
私は少し考えてから重たい口を開いた
「………ただ、必要とされないのは…怖い、な」
「…………」
何を思ったのか沖田は何も言わなかった