ペナルティ

『私に構わないで』

そう言おうと膝にうめていた顔をあげると、口に握り飯を押し込められた

吐き出そうにも佐之の大きな手が口を塞いでいてできない


「んんっんーんー!」

「ほら、飲み込め」


苦しくて涙が滲む


「んんっんっ…ゴホゴホッ」


何とか飲み込むと解放され、咳き込んだ

それを佐之がニヤニヤと見下ろす


「佐之さんだとなんかエロくみえんだけど…」

「え、マジで?口移しにすれば良かった。今からでもするか」

「ふざ、けるな…」


私が睨むと佐之はにっこり微笑んだ


「俺は平助ほど優しくないからな、もうこんなことされたくなかったら、次からはちゃんと自分で食べろよ」


―スッ





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