ペナルティ
あいつの仲間?
とにかくここは逃げ切らなきゃ
「…ハァ…ハァ…」
頑張って逃げようと走るも男女の差は明らかで、私と彼の距離はどんどん縮まっていく
あれ、でも何で私は逃げてるんだ?
そうだ、これは夢
私は夢を見てるんだ
「わっ」
「捕まえた」
走るスピードを緩めた私は腕を捕まれ止まった
掴んだのはもちろん私を追いかけていた男
「何?離してよ」
私は私を掴んでいる手を剥がそうと試みるが全然離れない
むしろさっきより力を入れられる
「いっ!」
「嫌ですよ、離したらまた逃げますよね」
男が爽やかな笑顔を浮かべながらいう
でも何故かそれがかえって恐かった