ペナルティ
「祐姫ちゃんはいつも一人でこんな冷たい水とずっと格闘しているんですね」
「…私が来る前は?」
「料理は当番制で、掃除と洗濯は各自でした。でも僕の場合一くんと協力してやってましたから洗濯は洗う係りは一くんで僕は干す係りでした」
「そうなんだ」
各自だったんなら、今でもそうしてくれても良かったんじゃ…
いや、別に良いんだけどね?
「そう言えば、祐姫ちゃんはどれくらい知ってるんですか?」
洗い終わり、洗ったものを干していると沖田が問う
「何を?」
「土方さんの句」
「嗚呼…そんなに知ってるわけじゃないよ。2、3個かな」
「じゃあまた今度見せてあげます。本当面白いんですから」
「あ、うん」