ペナルティ

「……“新選組屯所”」

「そうですよ~」


連れてこられた建物の表札には達筆な字でそう書かれてあった

え、新選組ってあの新選組だよね?

あの、人殺し集団って呼ばれた江戸の…


私が一人悶々と考え込んでいるなか彼は私を引っ張ってある小屋まで連れてきて柱に縛る


周りは血がこべりついていて少々血生臭い

雰囲気的に此処は…拷問するとこ?


─ガラッ


「こいつか?」

「そうですよ、見るからに怪しそうでしょ?」


別の男が入ってきて二人で話し出す


改めて見ると二人とも何気格好いいな…

こんなときでもどこか私は冷静で、そんなことを思える自分に驚いた

思わず苦笑してしまう





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