ペナルティ
「み、んな…あっ…ありがっ…とっ」
“ありがとう”
感謝の言葉を伝えたくても
込み上げてくる嗚咽が邪魔をして言葉にならない
「んー?」
「たく、今さらなんだよ」
「ほら、今日は飲むぞー!」
みんなの言葉の温もりが
硬い殻に籠っていた心に染みて
胸の奥がキュッってする
泣いたのはいつぶりだろう
真実を知ったときも涙一粒すら出なかった私
そんな私の目は止まることを忘れてしまったかのように、次々涙がでてきた
今までで一番大泣きしたんだ