ペナルティ
☆2☆
病と敵
「木村さん、お疲れさまです!」
「お疲れさま」
歓迎会のお陰か私は新撰組のみんなと打ち解けられた
―と思う
幹部だけでなく、隊士のみんなも挨拶をしてくれるようになった
「何か手伝いますか?」
こんな風にたまに仕事を助けてくれたり…
「すぐ夕食だからみんな呼んできて」
「わかりました!」
にっこり…とまではいかないが私なりに微笑み台所へ戻る
「だいぶ馴染んできましたね」
「山南さん…お疲れさまです。お茶ですか?」
「いや、もう夕食でしょう?お膳運ぶの手伝いますよ」
「え、ありがとうございます」
山南さんが微笑んでお膳を持ってくれる
近藤さんとは違うほっとさせる山南さんの笑顔
土方が悪魔なら山南さんは天使だな
そんなことをふと思いながら一人クスッと笑ってしまう