ペナルティ

そのあとお膳を局長室に3つ持っていって、気がついたら自室にいた

記憶があいまいだけど、近藤さんに何か言われた気がする

何て声をかけられたかわからなかったけど


「……何で…だったんだろう…何で…伝えられなかったの…」


喉に触れた手が震えてる

思ったよりショックだったみたい


「未来の出来事は…彼らに関係することは伝えられないの…?私は彼らを助けることができないの…?」

「祐姫ちゃん…」


ハッとして後ろを振り向くといつの間にか沖田がいた


「沖田…何?」

「祐姫ちゃん…大丈夫ですか?」

「大丈夫って何が?大丈夫にk…」


“決まってるじゃない”

沖田に抱き締められて、言葉の続きが出てこなかった


「今は…僕の前では、無理に笑わないでくださいよ」

「な…んで…」

「泣きたいときは泣いてください。僕の着物、提供しますから」


ぎゅっと強く優しく抱き締められ、涙が溢れてきた





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