ペナルティ
「きゃあっ!!」
「なんだ、人を化け物のように…」
思ったより考え込んでいたのだろうか
背後に土方がいることに気づかなかった
「ごめん…何、お茶?」
「嗚呼、頼む…で、総司が何だ」
お茶の準備をする私の背中に問いかけた
「別に何でもないよ」
「そうか。それでお前、その…この間のは…」
「大丈夫」
珍しくゴニョゴニョという土方を遮ると、彼は私をばっとみた
「大丈夫だよ、土方」
「木村…」
「それより、そっちはどう?今戦ってるんでしょ」
「嗚呼…本当まいっちまう。本名ぐらいしかいわねぇんだ」
「え…」
まだ本名だけ?
もう夕暮れ時なのに…?
「たく、さっさと吐けってんだ」
「土方…私にやらせてくれない?」
「は?何の冗談だ」
「冗談じゃないよ、良いでしょ?息抜きよ」
「…………」