ペナルティ
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「はぁ…はぁ…はぁ…」
「たく、さっさと吐け!!」
「おい、代われ」
「あ、はい」
土方の命令で古高を拷問していた隊士がでてきた
「土方、私一人で御願い」
「はぁ?たく、仕方ないな。木村、半刻までだからな」
「わかった。ありがとう」
―パタン
戸を閉め床に倒れている古高をみた
どんな拷問をしたんだろう
彼の体は所々に痣があり、血が出ていた
どっからどうみても死にかけだ
「酷い…」
私がいた頃はここはこんなに臭くなかった
汗や血の臭いが充満した今は吐きそうなほどの悪臭がしていた
「はぁ…はぁ…お前…誰だ…」
「ただの女中よ」
「はんっ女が拷問か」
「安心して。私はただ質問するだけだから」