ペナルティ
「……あれ?」
痛みが全然来ず、恐る恐る目を開けてみる
「木村!大丈夫か!」
「さ、斎藤!」
目の前にいたのは敵ではなく斎藤だった
「お前は何故ここにいる!!」
「沖田はどこ!?」
「沖田さん…?沖田さんは二階だ」
やっぱり…
「とにかく、ここは戦場だ。上にいくならその腰の物を使え」
「え…」
腰にあるのは山崎から借りた刀
「俺はここから離れられない、己の身は己で守れ」
「……うん」
私は鞘から抜くといつ襲われても良いよう構えて走った