ペナルティ
桂が見えなくなると同時に沖田に近づく
「祐姫、ちゃん…良かった、無事で…」
「沖田!喉いたくない?変な咳でてない?」
「咳、はないですけど…頭が、フラフラ、します…」
沖田の額に手を当てる
熱い…
なのに汗をかいていないっていうことは…
―熱中症
「とにかくこれ飲んで」
少量だが熱中症だったときのために作っておいた砂糖水を渡す
「作っておいて良かった…って沖田!?ちょっと!!」
砂糖水を飲ませたから大丈夫かと安心した束の間、沖田が意識を失い私のほうに倒れた
軽く叩いても起きない
それより、これじゃあ起き上がれないし、運べない
「誰か!運ぶの手伝って!早く!」