大好きな桜の木下で

その度に私はそっか、私のせいなのか、うまれなきゃよかったのか…。

そう、自分の中で納得していた。

お母さんは、私を散々殴った後、またすぐぐしゃぐしゃの布団に戻りそのまま寝てしまった。

ガチャ…

『何もないしなぁ…』

冷蔵庫は空っぽ。周りを見ても食べられるようなものは置いてなかった。

仕方なく、朝食を抜いて学校に行くことにした私は汚れた制服をきて、家を出た。

ひとりぼっちの登校。

私の前には近所の同級生集団が楽しそうに歩いている。

いいなぁ。いつか、私もあんな風に登校して見たいなぁ。

そんなことを考えながらぼけーと歩いていると、いつの間にか校門の前。

『…はぁ。』

小さなため息をついて、下駄箱に靴を入れた。

上履きは落書きだらけ。

しね
きもい
うざい
くず
かす
ぶす


そんな上履きを履いて、教室の前まで来た。
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