学校一の王子の恋愛ゲーム
校舎と離れたところにある温室へ凜羽と優芽は入っていった。
クラス分けの規準はAから順に優秀な人と決まっていて、そのうち2年生の上位5名には「S」の称号が与えられる。
Sの5名は生徒会として、仕事塲に温室への出入りを許可されている。
とまぁ、Sにとって温室は格好のたまり場なわけで…。
「おは…「ご機嫌よー、みなさーん!」
凜羽は優芽を遮り、持っていた鞄を机に打ち付け叫んだ。
白い大きなテーブルの各席には、既にティーカップが準備されている。
「二人ともおはよう。凜羽は今日もミルクティーでいい?」
「うん。」
「優芽はどうする?」
「あたしも同じの。」
辻宮愛衣(あい)は、面倒見のいいお姉さんといったとこでみんなが慕う、no.4。
ただ、眼鏡を取ってはいけません。
「おはよーす。みんな来てたんかー、っと。愛衣ー、コーヒー。」
「はーい。」
夕月凪(なぎ)は童顔、だけど何かにつけてキメるかっこいい、no.5。