学校一の王子の恋愛ゲーム
神代は神出鬼没。
お目に掛かれるのは1年に1度のこの日だけだろう。
ただ、とある部屋を自分の私有地として使用しているらしいのだが…、その部屋はあまり知られていないらしい。
とにかく謎が多い人物なのだ。
「だからって…」
今日じゃなくてもいいじゃない。
みんながいるこの体育館で戦いを勃発する気か…。
「あのさ、優芽っておっちょこちょいだよね。誰がここで殺るって言ったのよ。」
「え?」
殺る…って、おかしいでしょ。
「後をつけるんだよ♪」
「…。」
犯罪だってば。
「そうすればあいつの住み処だってわかるだろうし、暇な時いつだって遊びに行けるでしょ。」
「うーん…。」
そんな簡単にいくのだろうか。
多分途中で気付かれるんじゃない?
でもそんなことは口に出さない。
凜羽はやると言ったらやるのだ。
『きゃー!!』