学校一の王子の恋愛ゲーム
「ぷ。」
むかっ。
「あはははっ。」
クール系でも可愛い仕草っていうのがあるのか。
最初は何だよこいつって思ってたけど、結構いい人かもしれない。
優芽をそう思わせるくらい、恭弥のコーラを待ち構える姿はとても可愛いかった。…少なくとも彼女には。
「早くしなよ、切れるよ。」
「はいはい。」
ペットボトルを傾けてる間も、優芽の笑い声は止まらない。
恭弥が来たさっきとは打って変わって、優芽の表情は綻んでいた。
と、本人は気付いてはいないかもしれないけど…。
「何あれ。」
「さぁ。」
後々来た凜羽と結城は、二人の仲よさ気な感じに首を傾げている。
"あんなに仲良かったのか…。"
「あ、そういえば今日小鳥ちゃんいないの?」
「…。呼べば来るけど。」
と、恭弥は言った後、知らん顔。
「呼んでっ。」
「嫌だ。」