学校一の王子の恋愛ゲーム
"花火大会"
紙にはまず、そう書かれていた。
「花火大会ッ!」
「おぉーっ!」
花火大会と聞いただけでテンションの上がる3人。
花火大会は8月決行。
学園祭と変わらず、毎年の恒例の行事である。
「こんな早くから準備してたんだね。」
「で、何すんだろ?」
紙を眺める優芽に、横から奪いとりそれを眺める結城。
「注文とか管理だよ。」
「ふーん。」
恒例花火大会は、市一体のお祭りでもある。
そこの管理が、この学校に任されてる訳で…。
「なんかめんどいね…」
「おい」
結城は優芽を突っ込みながら、紙の隅々まで目を通す。
「ポスター。」
「え?」
「ポスター描かねーと。」
あー。と言う愛衣に対して、ふーんと素っ気ない返事の優芽。
「美術部やらないの?」
「さぁな…。」
「ねぇ優芽、美術部に頼んでいいか聞いてきてよ。」
"神代恭弥に。"