学校一の王子の恋愛ゲーム
「んなの、するわけないじゃんかッ。」
「実は好きそう。」
恭弥は悪戯っ子のような笑い顔で優芽を見る。
優芽はなんだかたじたじで困った顔。
「す、好きじゃない!」
どんなキャラなんだあたしは。
キス好き?…キス魔?
てか、うるさい心臓ッ。
「僕はしたいんだけど。」
「な、ゃ、なな何を?」
馬鹿。聞かなくてもわかるでしょあたし。
「それ聞くんだ?…この状況で?」
この状況→神代に跨がるあたしの図。
腕を掴まれてる。
不可抗力です!
決してあたしが狙ったわけでは…。
「ああああたしっ、帰る!」
「帰さない。」
恭弥は優芽を引き寄せて、口づける。
ぎゅっと目を閉じた優芽に、恭弥はその頬に片手を寄せた。
「っん…//」
何度か角度を変えて口づけてくる恭弥に、優芽は息を切らしそうで顔を反らした。