学校一の王子の恋愛ゲーム
むす。
あーあ、もういいですー。
「金魚だろーが何だろーが、救ってやろーじゃないか!」
「いや、掬うだけだし。」
漢字変換すんなよ。
と、結城が突っ込む。
知りませんよ、そんなこと。
「ところで、こーゆうの得意?」
結城が1つ、紙の掛かった輪っかを渡しながら、言う。
「まぁまぁ。」
あんまやらないしね、こーゆうの。
金魚飼わないし、やってもあげちゃうし。
でも…、好きなのですよ。
実は。
どうしてこーゆうのって、燃えるのでしょうか。
いかに多くの金魚を救えるのか。
これは、金魚が欲しい願望ではない。
勝負なのだ!
自分の技量で、どれだけ多くの金魚たちを救えるのか!
だから掬うだけだって。
という結城の突っ込みは、さておきまして。
あたし、やります!