学校一の王子の恋愛ゲーム
「…大丈夫じゃないから、看病してくれる?」
「あほか。」
軽くあしらわれた。
そうですよ!どうせあたしは、あほですよ。
ふーんだ。
もう知らない!
「あっ。」
気が乱れたせいか、あたしのポイを金魚が突き破ってった。
あたしはその光景に唖然とする。
「おい。」
「な、なんだし。」
嫌味を言われる。
そう思った時。
「俺の金魚やるから。」
結城はあたしに優しい言葉を掛けた。
え?
な、何が起こったのですか。
「あ、雨!大雨が降る!」
『べちん』
あたしの頭に平手打ちが投下された。
「っ、そこまでしなくても!」
「うるさい。」
結城は再び金魚に意識を集中していた。
…。
「あたしやっぱ金魚いらない。」
「何言ってんだよ。貰っとけ。」