俺様不器用男子の甘い愛情



ゴールデンウィーク明けの学校初日。


俺は朝練が終わり玄関で靴を履き代えてると、後ろから俺を呼ぶ元気な声。


「隼世先輩♪おはようございますっ!朝練お疲れ様です」

「おう。璃玖か。……なんか今日はテンション高いな」

「お姉ちゃんと学校来たんです♪……特別に隼世先輩にお姉ちゃん紹介します」

「マジか!!」


弟が好きになるだけの姉ちゃん。


きっと、すっげー美人に決まってるだろうけどそんな美人ならもっと噂立つはずだし……。


俺が待ってると、璃玖はスキップして姉ちゃんの手を引っ張って来た。



「隼世先輩!俺の自慢のお姉ちゃんですっ」



ゴールデンウィークオフなしで、とうとう疲れきったかも。


俺の目の前には、びっくりして俺を見詰める………


「茉璃じゃん……」

「は、隼世くんだったの!?えっ!璃玖、どうゆうこと?」

「俺の大好きな先輩だよ。大好きなお姉ちゃんに知ってほしくて!」

「あのね、璃玖。隼世くんはお姉ちゃんの彼氏さんなんだよっ」


あ………茉璃それ言っちゃいけない言葉。


これから璃玖と気まずくなること確定。


< 101 / 334 >

この作品をシェア

pagetop