俺様不器用男子の甘い愛情
【茉璃side】
なんだかすごく最近の璃玖が幸せそう。
前よりも、もっともっと笑顔が増えてすっごく楽しそうです!!
「璃玖~。なんかいいことあったの?」
「どうしてー?お姉ちゃんにはそう見える?」
「とても」
朝、学校に行く途中でふいに聞いてみた。
璃玖は照れ隠しなのか、何も言わないであたしの先を歩く。
ちょっと………シスコン抜けて男の子っぽくなったかも!?
玄関に入った時に後ろから、かわいらしい高温ボイス。
「璃玖くんっ!おはよう!」
「鈴夏ちゃん!おはよ~。あ、今日はピン付けてるんだね。似合ってるよ」
「あ、ありがとう……嬉しいっ」
「思ったこと言っただけだから!」
黒髪ショートカットの小柄な女の子。
前髪に付けたお花のピンがすごく似合う!
雰囲気的にー……璃玖の恋してた女の子かな?
プラトニックラブってまさに、こんな感じだよね。
見ててすごくほっこり。
そんなあたしの頭にポンと手の違和感。