俺様不器用男子の甘い愛情
□余所見禁止と約束しました
【茉璃side】
6月といえば梅雨時期でジメジメしてて当たり前。
だけど今日は珍しくポカポカ陽気。
隼世くんと二人で3時間目の生物の授業をサボり屋上でまったり。
授業をサボったことに少しの罪悪感はありますけど………。
「なんで、わざわざ屋上にしたわけ?」
「お日様が出てるから!最近は雲に隠れてたので」
「お日様かなり眩しいんですけど」
「そこは我慢して下さいよ」
「はいはい」
適当に返事をした隼世くんは、あたしを後ろから抱きしめた状態で座ってて離してくれない。
お日様が出てるので暑かったり……
それ以外にもドキドキして熱い。
「茉璃シャンプー変えた?」
「なんで分かったの!?」
「いつもの茉璃臭がしねぇから」
「その言い方なんか嫌です!茉璃臭って、そもそも何!」
「安心する匂いってこと!」
くんくんあたしの髪の匂いを嗅ぐ仕草が、かわいくてきゅん。
あたしも隼世くんの制汗剤の石鹸の香りが好きですよ?