俺様不器用男子の甘い愛情
1週間後の文化祭HRで、女子のみんなにカタログが配られた。
それはもう、たくさんのメイド服が掲載されてるもので……。
隣の席の隼世くんは眉間にシワを寄せて不機嫌丸出し!!
「このカッコで他の男に媚び売るわけ?」
「そんな!文化祭だからしょうがないよ……」
「こんなカッコしたら文化祭で、余計なのたくさん集まるだろ~……」
「余計なのって?」
「茉璃ってほんとに無自覚っつーか、天然……バカ?」
バカ!?
あたしは無自覚でも天然でもバカでもありませんよ。
ペラペラとカタログをめくって、メイド服を見ます。
丈短くて際どい!!
「でもさぁ~茉璃ちゃんはスタイル良いから似合うと思うな」
「ほんとに?恭平くん!」
「うん。特にこのピンクのメイド服とか。ねっ、隼世?」
「どーでもいい」
冷たいのか不器用なのか分かりません。
あたしは恭平くんオススメのピンクのメイド服を注文することにした。
冷たい隼世くんを振り向かせますから!