俺様不器用男子の甘い愛情
□好きだからの…わがままです
【隼世side】
8月の蒸し暑い夏休み。
夏休みなんて長期休みは俺らサッカー部に、休みはあってないようなモン。
試合、練習、試合、練習、試合───
その繰り返しで毎日帰ったらクタクタ。
そんな毎日のせいで、夏休み中なのに茉璃と連絡は一切取ってない!
あ~!!
茉璃不足激し過ぎてもうなんか……どうにかなりそう!
もちろん今日もインターハイの公式試合。
結果は勝ったけど、疲労で喜べねぇわ……。
カバンにユニフォームやタオルを詰めて、恭平と更衣室を出る。
そしたら後ろから璃玖がそっと着いて来た。
「隼世先輩。ちょっといいですか?」
「どした璃玖?」
「あの~……最近、お姉ちゃんと連絡取ったり会ったりしました?」
う``!!
今一番答えたくない質問!!