俺様不器用男子の甘い愛情
家に帰って、すぐ飯食ってシャワー浴びて茉璃に電話した。
茉璃からしてきてもよかったんだけどな……。
『隼世くん!隼世くんだー♪』
「久しぶり。璃玖に機嫌悪いから電話すれって頼まれてさ」
『わ、悪くないです……。ただ、ちょっと寂しかったってゆうか……』
「あっそ。長く放置してたお詫びに試合でも観に来る?」
『試合ですか!?観たいです!』
ちょうど明日が試合。
俺と恭平、それから璃玖もスタメン出場。
試合なら忙しくても会えるから全然いいし。
スマホの向こうから喜んでる茉璃の声が聞こえる。
『隼世くんに会うの久しぶりです!何か変わったことありました?』
「特にねぇよ。あ!髪、前より明るく染めたぐらい」
『会うの楽しみですねぇ。今日は寝れないです!』
「お前は小学生か!」
ケラケラ笑ってる茉璃の声が、かわいくて電話切るのに困る……。
そんぐらい俺にとってお前は大事で、かわいいってこと。