俺様不器用男子の甘い愛情
試合当日、朝早くから試合会場でスタメンのメンバーは軽くアップ。
俺と組んでるのは恭平と璃玖。
今日の璃玖の顔はすっげー晴れてる。
「隼世先輩!昨日、お姉ちゃんに電話してくれたんですよね!?」
「したけど。機嫌良かったとか?」
「もっちろん♪ありがとうございます!」
「隼世はもう少しマメになんないと~。俺なんて玲菜に毎日電話だよ?」
「恭平先輩マメですね!ん~でも俺も3日に一回はスズちゃんに連絡してるかなっ」
え!?
俺が連絡取らなさすぎなの!?
つーか、璃玖とか毎日鈴夏に会ってんのに3日に一回ってすげーな。
ボールをコロコロ蹴ってると、恭平のスマホが鳴った。
「隼世!ちょっと会場の外行こっか!」
「なんで?」
「玲菜と茉璃ちゃん今着いたって!」
「えー!!先輩達行ったら俺一人じゃないですかぁ~」
「悪ぃ!璃玖、これでお前の姉ちゃんの機嫌が変わるから!」
そんなこと口実に控え室から出て、会場外に恭平と走る。
今日も相変わらず暑っ……。