俺様不器用男子の甘い愛情



やっと練習が終わったのは午後5時半。


いつもより早めに終わったみたいで、ジャージにパーカー姿であたしのところに来てくれる。


「隼世くん!隼世くん!早く行こう?」

「慌てんなって!ほら、手」

「隼世くんの手……あったかい……」

「お前さ、ずっと外で待ってたわけ?」


あたしがコクッと頷くと、呆れた表情でぎゅっと握ってくれる。


でも、隼世くんのジャージ着てたから大丈夫だったよ。



「ねぇ、隼世くん。スーパー寄っても良いですか?」

「いいけど」

「晩ご飯の買い出ししたいです」

「スーパーとか久しぶりに来たー……」


スーパー来て興味津々ですか!?


カゴを持って手伝ってくれるけど、常にキョロキョロ。


隼世くんのかわいい一面発見!


「茉璃。これ食べよ」

「新発売のチョコレート!食べるー!」

「食べ物の話んなったら、食い付きバッチリだなっ」

「違いますー」


食後のお菓子も買って、お買い物完了!


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