俺様不器用男子の甘い愛情



食後は二人で片付けをして、手慣れた隼世くんに嫉妬。


あたしがやりたかったのに~………。


「何拗ねてんの?」

「拗ねてないもん。隼世くんお母さんみたいだなぁって」

「生憎お母さんじゃなくて、お前の彼氏なんだわ」

「知ってますー」


あたしの頬をビヨーンと引っ張って遊ぶ。


彼氏ね~………。


ずっと憧れてたフレーズが、今まさに聞けてるなんて幸せです。


それに、二人でキッチンに立ってると結婚した気分。


嬉しいっ。



「隼世くんが旦那さんで、あたしが奥さん!」

「いきなり逆プロポーズ?」

「ただ思っただけですよ」

「ふーん………じゃ、旦那さんならさ……」


ニヤッと笑った隼世くんから、いきなり触れるだけのキス。


ドキッと心臓が跳ねる。


いっ、い、いきなりキス!?


「こうゆうのも、いきなりオッケー?」

「ダメです」



お泊まりデートってこんなにドキドキなんですね……。


面白そうに笑う隼世くんは余裕過ぎ!


あたしは余裕ないのにっ!


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