俺様不器用男子の甘い愛情



【隼世side】



茉璃の家に泊まりに来た金曜日。


ソファーでクッション抱いてテレビ観てる茉璃を見てると、璃玖が思い浮かぶ。


今日の部活中、いきなり璃玖に呼ばれて行けばシスコン丸出しで。



「隼世先輩。お話があります」

「何?」

「あの……お、お姉ちゃんと、夜にそうゆう空気になって……百歩譲って許しますからぁ!」

「お、おう」

「でも!で、でもですね……子供作ったら許しませんよ!」

「大丈夫だって。俺って、そんなヒドイ男に見える?」


顔を真っ赤にして首を横に振る璃玖。


弟なりに大好きな姉ちゃんを守りたかったらしい。


どんだけ茉璃のこと好きなんだよ……。



なんて、一人で思い出し笑い。


「隼世くん!今、あたしの顔見て笑いましたねっ?」

「うん。笑った」

「ヒドイ……。もう、あたしお風呂入って来ます!」

「一緒に…」

「ダメです」


え~……即刻否定ですか。


よし、茉璃を説得してやる。


< 185 / 334 >

この作品をシェア

pagetop