俺様不器用男子の甘い愛情
【隼世side】
茉璃の家に泊まりに来た金曜日。
ソファーでクッション抱いてテレビ観てる茉璃を見てると、璃玖が思い浮かぶ。
今日の部活中、いきなり璃玖に呼ばれて行けばシスコン丸出しで。
「隼世先輩。お話があります」
「何?」
「あの……お、お姉ちゃんと、夜にそうゆう空気になって……百歩譲って許しますからぁ!」
「お、おう」
「でも!で、でもですね……子供作ったら許しませんよ!」
「大丈夫だって。俺って、そんなヒドイ男に見える?」
顔を真っ赤にして首を横に振る璃玖。
弟なりに大好きな姉ちゃんを守りたかったらしい。
どんだけ茉璃のこと好きなんだよ……。
なんて、一人で思い出し笑い。
「隼世くん!今、あたしの顔見て笑いましたねっ?」
「うん。笑った」
「ヒドイ……。もう、あたしお風呂入って来ます!」
「一緒に…」
「ダメです」
え~……即刻否定ですか。
よし、茉璃を説得してやる。