俺様不器用男子の甘い愛情
言ったら面白くないから、とりあえずあだ名の件は黙っとこ。
あだ名に気付いて、かわいく焦ってればいい。
「隼世くーん」
「何?」
「もうここに住んじゃえばいいと思います」
茉璃ってたまにぶっ飛んだ爆弾発言する。
たまに…だから翻弄される俺。
「だって、隼世くんが住んじゃえばずっと一緒じゃないですか」
「あと3、4年したらな。叶えてやらないこともねぇよ?」
「えへへ……絶対ですよ?」
「ん。絶対」
そっと目を閉じた茉璃の唇に噛み付くようにキスしてやった。
俺ばっか緊張させんなバーカ。
苦しそうに息をして、目を潤ませてアイツは言う。
「意地悪するなら一緒に住みません…っ」
「俺と住んだら毎晩コレだからな。あ、多分茉璃立てなくなっちゃうわ~」
「うっ……大丈夫!寝る部屋別にしますから」
「待って。そんなことされたら拷問」
「しませんよ。あたしが……寂しくてきっと折れちゃいます」
ふわっと俺に笑いかけて指を絡ませる。
なぁ……こんなかわいい仕草どこで覚えてきたわけ?
もっと離したくなくなるし、帰りたくなくなるじゃん。
「茉璃……もう少し」
「いくらでも」
やっぱ、コイツのこと俺らしくないほど好き。