俺様不器用男子の甘い愛情
□ストレス解消してあげよっか
【茉璃side】
積み重なる課題、追われるだけの受験勉強、あやふやなままの進路希望。
息つく間もなく、詰まるばかり。
気付けばもう最後の高校生活を送る3年生になってました……。
それは今だってそう………
「東条。本当にこの私大で良いのか?」
「はい。交通の便がいいので……」
「損してるなぁ~………。どうだ?国公立受験してみるか?」
「えっと……それは…」
放課後の担任との二者面談。
あたし的には私大でやりたいこと見付けようと思ってるんだけど………
担任が納得しないみたいです。
一人暮らしとか出来る自信ないので、遠い大学は無理!
はぁ~………
なんだか最近は、肩の荷が重いかもです……。
隼世くんに頼りたい。
けど、隼世くんは本格的に部長として部員70人を束ねてて忙しそう……。
春のポカポカする日射しが射し込む廊下で、そっとため息。
我慢、我慢、我慢。
今出来ることを少しずつやっていけば、どうにかなるよね?
大丈夫………。