俺様不器用男子の甘い愛情
ソファーでダルそうにしている璃玖を横目で見つつ、あたしは部屋へ。
机に向かって開くのは大学受験の参考書。
中学生の時に必死で受験勉強してた時のこと思い出します……。
あたしも頑張らなきゃですねっ!!
シャーペンを握った時、スマホが音を立てた。
隼世くんかも……なんて期待しちゃうけど、相手は玲菜。
玲菜でも十分に嬉しいんだけどね!
ドキドキ感が薄れてきちゃってるとゆうか……。
『ここの問題わかんなーい!教えて!』
簡潔な文章と一緒に送られてきた写メ。
数学の問題かぁ~。
ささっとノートに計算と、ちょっとした説明文を入れて完成。
送信っと………。
「隼世くんから、来ないかなー……」
スマホの画面に映る名前。
履歴がずっとずーっと下にあるのは、連絡取ってない証拠。
むぅ~………隼世くんが恋しいのですが!!
明日学校でお話したら少しは、気持ち落ち着くかな~?
今、すごくすごく隼世くんに会いたい。