俺様不器用男子の甘い愛情



次の日の朝、欠伸をかまして教室に入って来た朝練終わりの隼世くん。


と、キラキラの笑顔を振り撒いて女の子にキャーキャー言われてる恭平くん。



「茉璃ちゃん!おはよっ」

「おはよう!恭平くん!朝練お疲れ様です」

「ありがとう!最近の練習キツくて困っちゃうよ~」

「試合近いんですよねっ。頑張って!」

「茉璃ちゃんかわいい~♪でも、隼世が妬くからそろそろやめてねっ」


バッと席に着いてる隼世くんを見ると、不機嫌そうな顔。


不機嫌にさせたい訳じゃないのです!



「隼世くん!おはよう!え、えっと………お疲れ様です!」

「……あのさ」

「は、はい!?」

「お前は俺の。分かってる?」

「も、もちろん!分かってますよ?」

「じゃあいいわ。眠たいから少し寝る……おやすみ」


すぐに机に突っ伏してしまった。


よかったのかな……これで。


でも妬いてくれてちょっと嬉しかったり……


なんて隼世くんに言えませんけどね。


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