俺様不器用男子の甘い愛情
早いことに今日は終業式!
隼世くんとデートの1回くらいしたいと思ってたけど、約束しないで夏休みになっちゃった。
サッカー忙しいから、我慢しないとね。
その分、今日は玲菜が放課後のカフェに付き合ってくれた。
「何よ~その不服そうな顔」
「後悔してるのです……」
「何にー?これから夏休みだってゆうのに」
「隼世くんのこと……デートに誘えなかった。内気にも程があるよ~!」
「確かに茉璃は内気過ぎるわっ!」
ケラケラ笑いながら、チョコレートパフェを食べる。
あたしは溶けかけのパフェを眺めるだけ。
切ない………。
「任せなさい!あたしが何とかしてあげる」
「ほ、ほんとに!?」
「恭平と話つけてどうにかするから♪待っててね!」
右手にスプーン、左手にスマホ。
すでに何かしてる様子。
こんな時、すかさず助けてくれるのはいつも玲菜。
いつも背中押してくれることに感謝しなきゃ!
溶けかけのアイスは、いつもより甘く感じた。