俺様不器用男子の甘い愛情
そんな玲菜の言葉も忘れた頃。
夜9時にいきなりスマホが鳴った。
隼世くんから電話です!!
「もしもし隼世くん!?」
『声デカっ。うっせー……。てか、出んの速っ』
「だって隼世くんからの連絡嬉しいんだもん。当たり前です」
『それはよかった。じゃ、そんな素直な茉璃に提案!』
「なんでしょ?」
『今週の土曜に海行くか』
きた……きました!!
隼世くんからデートのお誘い!!
「行きます!行きます!」
『落ち着けって!じゃ、近くなったらまた連絡するわ』
「はい!待ってます!……あっ」
『どした?』
「練習……頑張って下さい!」
内気なあたしなりの精一杯の応援。
隼世くんに届いた?
ほんとは顔を見て直接言いたかったなぁ……なんて。
『あぁ。頑張る。ありがと』
照れくさそうにする電話越しの声が、少しくすぐったくって。
早く会いたい。
そんな気持ちがより一層強くなりました。