俺様不器用男子の甘い愛情
□だからお前は放っとけねぇんだよ
【茉璃side】
ペリペリ─────
あたしは朝の教室で静かにカレンダーをめくった。
今日から12月。
寒さが増して嫌になります!
「おはよー茉璃!」
「おはよー、玲菜!」
「ふぅ~……今日はかなり寒いね!あ、そいえばさっき玄関で伊吹くん見た。朝練終わりかな?」
「そ、そうなんだ……」
ずっと……2週間は確実に隼世くんと話してないし、顔すら見てない。
有阪くんとの一件があってから見る目変わっちゃいました……。
どうして殴ろうとしたの?
タブらかしてるなんて嘘だよね?
「玲菜……あたし自販行って来るね」
「最近さ、昼休みに自販行かないね?」
「もしものことがあったら嫌なの……。今は会いたくない」
そんなあたしに玲菜は苦笑した。
きっと今、隼世くんに会っても気まずいだけだし………
あたし有阪くんに遊ばれてません!!