俺様不器用男子の甘い愛情



三送会当日の金曜日。


放課後を見計らって、部活棟に行く途中の隼世くんを捕まえた。


お話したいことがあって。



「隼世くん!一緒に帰ってもいいですか?」

「普段の部活並みに遅くなるけど……いいの?」

「はい!あたしも学校でやりたいことあるので……時間がちょうどいいかと」

「分かった。じゃ、終わったら連絡するから待っててな」

「はーい」



なんとなく………


ほんと、なんとなくですけど今日はとても一緒に帰りたい気分。


とゆうか……隼世くんの側にいてあげなきゃいけないような……。


そんな気がしたのです。



だから、学校に残ってやりたいことはないけど口実にしました。


図書室なら色々と時間を潰せるはず。


あたしは、まばらに人がいる図書室に行き見飽きた参考書を開いた。


受験勉強でもしますか………。


受験はもちろん、卒業までもあと数ヶ月しかないから。


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