俺様不器用男子の甘い愛情
【隼世side】
今でも後悔はたくさんある。
あの時こうすればよかったとか、もう少しパスミスは防げたとか………
考えればキリがない。
でも、もういいわ。
茉璃の前で弱さ見せたから十分だ。
それにアイツは笑わないで、むしろ泣きそうになりながら受け止めてくれた。
素直に言えないけど、かなり感謝してる。
試合が重なって忙しかった分、今は茉璃との時間が増えた。
部活もない、試合もない。
若干物足りなく感じるけど、茉璃といられる時間は楽しい。
何気なく一緒にいられる時間が幸せだなぁ~って思う。
「ってか、お前また勉強ばっかかよ」
「受験生だから仕方ないのです!隼世くんも受験生なら頑張って下さい!」
「こっちは試合終わりで疲れてんのー」
「もう!」
ぷんすか頬を膨らませて俺を見上げる。
勉強もいいけど、休み時間ぐらいかまって下さい茉璃さん。