俺様不器用男子の甘い愛情
その涙を指で拭ってやれば、少しだけ涙はおちつく。
俺だってやっぱ慣れない環境は嫌だし、大学行ってまた勉強すんのもほんとヤダ。
教えてくれる茉璃もいないわけだ。
でも、やんなきゃダメだろ?
「大学行ったら一緒にいられないし……もう隼世くんとお昼ご飯食べれないっ」
「大学違うから仕方ねぇの!茉璃なら、ちゃんと出来るって」
「うんっ……たまには会ってね?」
「いつでも会える。それに、4年間我慢すればずっと一緒にいれるし」
とぼけた顔で俺を見詰めるコイツ。
あ、これ分かってねぇな。
ほんとこうゆうとこバカ。
「4年で卒業するだろ。で、就職とかすんじゃん」
「しますね」
「就職したら働く。給料もらう。一緒に住めばいい」
「隼世くんと同棲ですか!うわぁ~すっごい楽しそうですね♪」
「だから……俺が幸せにしてやる」
それまで頑張って大学通えっつーの。
照れくさくて背中を向けた。
背中に感じる体温はきっと茉璃がくっついてるせい。
「頑張りますね」
「ん、頑張れ」
俺はいつでも茉璃の味方。