俺様不器用男子の甘い愛情
【隼世side】
24日クリスマスイブの今日も、容赦なく部活があるわけで彼女いる先輩達の文句しか聞こえない。
文句言うくらいなら休めばいいのに。
「クリスマスイブなのに今日はボール触らせてくれないみたいだね」
「嘘だろー?」
「いや、それがガチ。ずっとランニングだって。体力作りって……俺らムキムキになっちゃうよ」
恭平は困った顔でジャージをめくると、割れた腹筋が体力作りを物語る。
俺もめくって見てみるけど………
いやいや、恭平何してる!?
そこまで割れてないし!
通りすがりの何かの部活の女子部員は、みんな顔を赤くして腹筋をチラ見。
赤くなる意味が分かんねぇ………。
「はぁ~……今日も部活頑張りますかっ!……あ、隼世!あの子……茉璃ちゃんの友達じゃん」
「あぁ……」
「うわ!機嫌悪そうな顔しないの!」
「してねぇよ!」
「してる!玲菜ちゃんかわいいなぁ~」
ん?
キョロキョロ周りを見て様子が変。
しかも、確か茉璃と同じ帰宅部。
なんで部活棟にいる?