俺様不器用男子の甘い愛情
□不器用だけど優しいとこ好きです
【茉璃side】
カタカタと震える手で、苺たっぷりのクレープを食べる。
甘い味が広がるけど、なんだかクレープの味がしません!!
「へぇ~……それで……キス、しちゃったわけね?そうゆうことねっ!」
「そうゆうことなんだけど……迷惑かけてごめんね……」
「ううん!伊吹くんとそんなに近付いたなんてびっくりよ!それに初キスが……」
顔を真っ赤にして玲菜は、チーズケーキのクレープを頬張る。
玲菜には迷惑かけたし、信用してるから全て話した。
でもどうしよう……。
ジャージも借りっぱだし、あたしが隼世くんに対する気持ちも分からない……。
その時、スマホをいじってた玲菜があたしに画面を見せてきた。
「ん?……26日サッカー部練習試合?」
「これ行こうよ!そして、伊吹くんにジャージ返して気持ちに正直になるの」
「でも行ったら図々しい女だって思われるかも……」
「隼世くんは茉璃のこと好きなんだよ!?思うはずないでしょ?」
ウザイ女とか思われないかな………
多少の不安はあるけど、隼世くんに会いたいです。