俺様不器用男子の甘い愛情
夕方、部活帰りに今だ制汗剤くさい恭平と二人で駅に行った。
目当ての香水も買って二人で帰ろうとしてる時だった。
「………あ、玲菜ちゃんと茉璃ちゃん」
「ほんとだ」
「ほんとだじゃなくて、せっかく彼女いるんだから話そうよ!行こっ♪」
なんで、恭平がそんなにテンション上がってんの!?
恭平に引っ張られて茉璃のとこに行く。
「二人とも久しぶり!元気にしてた?」
「糸瀬くんと伊吹くん!久しぶり♪部活帰り?」
「そう!玲菜ちゃん達は遊び?」
「あたし達も久しぶりに遊んでるの~」
恭平と玲菜ちゃんが話してる。
ってことで俺と茉璃が自然に余るわけで、完全に恭平の策にハマった。
茉璃はなんか白いデカイうさぎのぬいぐるみ持ってるし………
なんなの、かわいい!
「これ……どしたの?」
「ゲームセンターで取ったの!このキャラクターが大好きでっ」
「ふーん……。今度、俺がもっとデカイヤツ取ってあげよっか?」
「ほんとにー!?ありがとう」
俺、今大嘘ついた。
UFOキャッチャーとか今まで成功した試しがないし。
茉璃と遊ぶ前に少し練習しとこ……。