俺様不器用男子の甘い愛情
デカイうさぎのぬいぐるみの頭をポンポン叩くと、茉璃が俺を見上げた。
その小動物みたいな目!
俺のことそんなに惑わして何したい?
「うさぎ好きですか?」
「うさぎを持ってる茉璃が好きです」
「む~……ふざけないでよ」
「あ、いじけた?」
「いじけてないもん!」
不機嫌そうに頬を膨らます茉璃の頭を撫でると嬉しそうに笑う。
この笑顔たまんない……。
それに冬休み中だし、なかなか会えないからだ。
あれ?
俺ら重要なアレ、交換してない!
「茉璃!ケータイ出せ!ケータイ!」
「ケ、ケータイ?はい……どーぞ…」
「俺の連絡先入れとくから、なんかあったら連絡しろよ」
「うん……する。ありがとう」
ピンクのスマホが茉璃らしい。
ただ、俺のスマホに茉璃の連絡先が入ってないから茉璃の連絡を待つのみ。
つか、茉璃って俺に電話とかしてくんの?
ぜってーしてこないだろ!