俺様不器用男子の甘い愛情
一応、付き合ってんだし休み中なら連絡の取り合いしたいから……
いいじゃん?
「今日、電話して?」
「きょっ、今日!?迷惑じゃない?大丈夫?何時ならいい?」
「明日も部活あるから夜中以外ならいつでも」
「電話するから気付いてねっ?」
「気付くから大丈夫」
なんだろ、この付き合いたてみたいな雰囲気。
茉璃にしたら俺が初めての彼氏だから当たり前か……。
恭平が俺らの話してるタイミングを見て、玲菜ちゃんと話を切り上げる。
「んじゃ、またね!隼世、帰ろっか」
「ん。じゃあな、茉璃」
「はい!また今度……あっ、今日電話……ですよね?」
「忘れんじゃねーぞ!」
「忘れませんよ!」
ほんとにアイツ電話してくんのかなー……。
俺は人より恋愛慣れしてる方だと思ってたけど、そうでもないっぽい。
電話待つのが若干緊張してるし……。
俺をこんな風にするのは、今まで付き合った中でも茉璃だけだ。