俺様不器用男子の甘い愛情
電話越しに聞こえる高いキレイな声に耳を傾ける。
茉璃は声までかわいい。
『隼世くんは明日も部活なんだよね?』
「部活だよ。ほぼ毎日あるし」
『そうなんだ……お疲れ様』
「ほんと疲れる。茉璃がマネージャーやればいいのになぁー……」
『部活よりも勉強優先なのでごめんなさい!』
言う時言うのがコイツの性格。
こうゆうとこが、嫌いじゃないんだよな。
ズバズバモノ言うとこが好きってゆうか、顔に似合わないから面白い。
『ふぁ~……眠たい……隼世くん』
「電話切るか?」
『ヤダ……切っちゃヤダ。まだ隼世くんの声聞きたい…』
「あんまりかわいいこと言わないでほしいんだけど……」
クスクス小さく笑う声。
眠たいなら切ればいいのに。
なんて思うけど実際のとこ俺だってまだ話してたい。