俺様不器用男子の甘い愛情



バレンタイン前ってゆうのに、俺は朝練終わりで疲労が重なる。


授業受ける気全くしない………


こんな時は手っ取り早くサボる!


「恭平。先生に俺は保健室行ってるって伝えといて」

「そうやってサボるからバカなんだよ~?テスト前に後悔して!」

「うっせー………」


呆れる恭平の横を通って行くのは、保健室じゃなくて図書室。


ここ人いなくてかなりいい!


落ち着ける空間ってまさにここ。


授業始まりのチャイムを聞きながら、机に突っ伏すと誰かの足音………


振り向いた先に立ってたのは……。



「ひ、久しぶり……隼世」

「くるみ……。今更なに?」

「そんな冷たくしないでよ~。一応、元カノじゃん?」

「……なんの用?」

「隼世~!あたし隼世がいないと寂しいよ……。また側にいてよっ」


涙目で俺の腕を掴む。


もうなんとも思わないし、くるみに対して感情がない。


腕をバッと振りほどいた。


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